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2011年8月30日火曜日

SNSはGoogle+(グーグルプラス)を使え!

Google+を使い始めて間もないが、なかなか「快適」だ。

SNS後発組の利点をしっかり生かし、操作性、仕様感といったユーザーインターフェースに優れている。便利な上に、スムーズに流れるストリームやサークル操作時のふわふわしたリアクションなどの、人の感覚に訴えかけてくる感じは、iPhoneを初めて触ったときの感覚と同じだ。

我々のSNS潜在ニーズを掘り起こした感がある。

他のSNSが完全に廃れるわけではなさそうだが、Google+のシェア拡大は確実だと思われる。

僕らにはもう、Google+を使わないという選択肢はないだろう。



1.日本におけるSNS

日本において成功していると言える王道SNSは以下の4サービスだ。

mixi (ミクシィ) ・ facebook (フェースブック) ・ Twitter (ツイッター) ・ Google+ (グーグルプラス)


他にも有名なDeNA、GREE、アメーバピグもSNSと言われることがあるが、僕の中ではこれらはSNSではなくSNGだ。つまり、「ソーシャル・ネットワーク・サービス」ではなく、「ソーシャル・ネットワーク・ゲームズ」だ。広義にはSNSに入るだろうが、この記事内でのSNSは上記の4サービスを指すこととする。


■日本におけるSNS普及の流れ

日本ではまず、匿名性(ニックネーム性質)が高いmixiが流行した。mixiは僕が大学生の頃、爆発的に普及した覚えがある。当時、「日記」や「足あと」という機能はリアルでもネット上でも友人とのつながりを助長する真新しさがあった。

次に火を噴いたSNSはTwitterだ。これは孫正義氏という「有名経営者」や勝間和代氏や津田大介氏、堀江貴文氏といった「著名人」が利用を開始するとともにその普及を促したことが大きかっただろう。そして、芸能人もTwitterを使い始めたことでさらに浸透した。今ではTwitterでの発言がメディアに取り上げられ、騒動のネタとなるくらいである。

そして、facebookについては米国、欧州圏から飛び火し世界全体で爆発した。今や7億人のユーザー数を抱える、世界最大のSNSである。中国・インド・facebookと言われる所以だ。米国ではアーティストの利用者が多かったMyspaceというSNSも一時流行したが、facebookはMaspaceの後発でありながらそれを凌駕してしまった。

ただ、facebookは日本ではまだ普及途上の段階にある。実際、僕自身の身の回りの環境を例にとると、社会人になってからの友人や知り合いの経営者等はfacebookに参加しているが、地元の友人でfacebookに参加している人は片手で数えられるくらいである。みなmixiには参加しているが、facebookには参加していない。こういう状況からも日本ではまだ普及途上であることが分かるだろう。

そして満を持してGoogle+だ。

Google+はSNSの<後発組>として、2011年6月28日にサービスインとなった。会員登録もまだ招待制である。そういえば、mixiも最初は招待制であった。しかし、注目すべき点は、その普及速度の速さである。利用者が1,000万人に達するまでの期間は、mixiで「3年3ヶ月」、facebookで「2年」かかったが、Google+はなんと「3週間」である。目を疑うほどの信じられないスピードである。そして、現在も日々爆発的に増加中である。

日本においても、著名人の佐々木俊尚氏や東浩紀氏が本格利用を開始することを宣言しており、普及が加速しそうな段階に突入した。ITジャーナリストの津田大介氏も「Twitter派、Google+派、Facebook派の三国志的ソーシャル縄張り争いが加速しそうな勢い」と昨日コメントしている。


■日本におけるSNSの利用者数と順位

以上4つの王道SNSをおさらいしたが、数字面から現状の順位を把握しておこう。以下は日本の王道SNSの、2011年7月末時点における「順位」と「利用者数」である。

1位: Twitter   1,491万人
2位: mixi    1,403万人
3位: facebook  950万人
4位: Google+    9万人
※出所は「Neilsen/NetRatings Netview」

利用者数でいくと、1位はTwitterの1,491万人。mixiは1,403万人で2位に。3位がfacebookで950万人。サービスインから1カ月しか経過していないGoogle+は9万人に留まっている。

とうとう日本でmixiが首位の座をTwitterに明け渡した。そして、さらに後ろからはfacebookが猛勢をかけてきている。このままだとmixiのPVはどこかのタイミングでガタ落ちだろう。機能性から考えて、Twitterやfacebook、Google+に移行したユーザーを取り戻すのは相当厳しいと思われる。

なお、Google+については、急速に利用者数を伸ばしている感があり、8月末で20万人程度になっていると予測される。もちろん、これは日本だけの利用者数であって、世界全体では3,000万人を超えてきているという報道がある。

以上が日本におけるSNSの現状だ。



2.SNSは目的に応じて使い分けろ!

4種類のSNSはまさに混戦状態と言えるが、激しい競争環境が醸成されるとサービスの改良と進化が早く進むだろうから、利用者にとっては望ましいことである。

そんな中、これからはそれぞれSNSの特徴を活用し、目的に応じて使い分けていくことが賢明な選択になってくる。


■王道SNSのそれぞれの機能的特徴と違い

では、実際どのような特徴や違いがあるのか、ここで整理してみよう。

まず、コンセプトの特徴としては、もともとの生い立ちからして、Twitterはリアルタイム性・拡散性重視、mixiはプライベート重視、facebookは人間関係重視、Google+はコンテンツ重視と考えられる。



さらに、主観的だが「王道SNS」の優れている機能と情報伝達の仕組みは概ね以下のようなところではないだろうか。

(1) Twitter: 利用空間はオープンである。

アカウントは実名もニックネームも入り乱れている。

機能としては、主張の結論部分やニュース性の高い情報をリアルタイムで収集することと瞬時に発信拡散させることに向いている。(140文字というつぶやき、リツイートという拡散方式がそれを可能にしている。なぜなら、140文字の情報なら人間の脳みそに即座に入るし、ボタン1つで簡単に、しかも引用元をはっきりさせて、うまく情報を共有できる仕組みだからだ。)

また、Twitterは個人的にはスマホで使用する際に抜群の効果を発揮していると考えている。スマホでTwitterのタイムラインは非常に見やすい。仕組みがシンプルなことと140文字区切りのルールがここで大きく奏功している。スマートフォンは今後も急速に普及するであろうから、Twitterはこちらの土壌を固めればfacebookやGoogle+との棲み分けが可能になると僕は考えている。このことを声高にTwitterに助言したいくらいである(いや、既に気付いているか)。

情報伝達の仕組みとしては、発信者と受信者は非対称である。受信者は情報の発信者に「承諾を得る必要はなく」、発信者を「フォロー」すればその人の情報は(場合によっては)すべて読める。さらに承諾がなくとも、更新情報が届く。それがフォローとフォロワーという新しい概念だ。フォローもフォロワーも知り合いか否かは関係がない。

最後に、Twitterは、ボタン1つで自分のフォロワーに気に入った発言を流す(共有する)ことができる「RT(リツイート)」という仕組みにより、拡散性が高い、情報伝達の新しい手段を見出した。


(2) mixi: 利用空間はクローズがメインである。

アカウントはニックネームが大半だが、現実世界とほぼ同様のニックネームが多いことが特徴。

機能としては、プライベートな会話や近況報告に向いている。(「日記」という機能は自分のプライベート空間(家)に友人を招いているような感覚があるし、「足あと」という機能により訪問者も把握でき、それによって友人関係としての自分への関心度も分かるからだ。日記はまさにブログのクローズバージョンと捉えられる。)

情報伝達の仕組みとしては、発信者と受信者は対称性がある。基本的には、発信者が友だち(マイミク)として承諾してくれないと、受信者は発信者の日記、つぶやきは読めないという仕組みだ。特に、マイミク関係にないと、自分のページ上に更新情報は表示されない。


(3) facebook: 利用空間はクローズとオープンが入り混じっている。

アカウントは実名が主体であり、現実世界のオフィシャル環境に近いと言える。

機能としては、内輪のイベント開催の告知や参加者管理にはかなり向いていると言える(一斉に告知できるという効果があることと参加表明や参加者のコメントを全員で共有できるからだ。誰が参加するの?来るの?と昔はよく聞いたものだが、facebookでなら聞かずともだいたい把握できる)。

情報伝達の仕組みとしては、発信者と受信者は対称性がある。発信者が友だちとして承諾してくれないと、受信者は発信者の書き込みは読めない。実名主義であり、アカウント管理はmixi以上に厳しい。したがって、基本的には情報の発信者と受信者は「フラットな」友だち、「リアルな」知り合いの関係にある。

最後に、facebookは、「イイね」というボタン1つで推奨・評価を表現する仕組みを導入した点に情報伝達の新しい手段を見出した。


(4) Google+: 利用空間はオープンでもありクローズにもなる。

アカウントは実名6割、ニックネームが4割という感覚だが、Googleは実名利用を推奨。

機能としては、ストリーム(タイムライン)は、Twitterと比較したときに、投稿・発言に対するコメントや共有の紐づき方が視覚的に見やすく、優れている。また、リアルタイム性、主張、つぶやき、写真・動画投稿など、メイン活動の機能全てに向いている。(あと、単純に見やすい。それはボタンの配置やマイページのデザイン、色彩使いが秀逸であるからだろう。)

情報伝達の仕組みとしては、発信者と受信者は非対称。Twitter同様、受信者は情報の発信者に「承諾を得る必要はなく」、発信者を「フォロー」すればその人の情報はすべて読める。さらに承諾がなくとも、マイページに更新情報が届く。しかも自動で滑らかに更新されていく。フォローもフォロワーも知り合いか否かは関係がない。この繋がり方がfacebookとの大きな違いである。さらに、Twitterのようなフォロー・フォロワーという関係性を、サークルという所属属性に分けて管理するという概念を実現している。

最後に、facebookの「イイね」と同じ仕組みとして「+1(プラスワン)」ボタンがあり、Twitterのリツイートと同じ仕組みとして「share(共有)」ボタンがある。


■SNSは目的別に使い分ける

以上から、僕はGoogle+をほぼ何でもできるメインSNSとして利用し、Twitterはスマホメインでの情報収集と情報発信、facebookは仕事の連絡と名刺代わり、mixiは完全プライベートな日記、内輪のコミュニケーションという感じに使い分けを行うことにした。

ちなみに、ジャーナリストの佐々木俊尚氏は、Twitterは「キュレーションの場」として、facebookは「リアルの知人との交流の場」として、Google+は「ウェブ系などのテーマで議論する場」として使用していくそうだ。(なお、mixiについては言及がない。)

さぁ、あなたも使い分けを始めよう。

僕がこのようにSNSを役割・目的別に使い分けることを推奨する理由は2つある。

1つは、SNSが「個人」に与えてくれるパワーと恩恵を最大限に享受できる方法であると考えているからであり、もう1つは利用者側が使い分けの動きを見せることで、SNS開発側がそのニーズを汲み取りやすくなり、それぞれのサービスがニーズに応じたより良い機能を実装しはじめるという更なる進化を促すことができるのではないか、と考えているからだ。

ただ、流れを見ていると、そういうことを僕が言わずとも、SNSはそれぞれのサービスが役割・目的に応じて使い分けられるフェーズにそろそろ突入していくのだろう。


3.メインSNSはGoogle+(グーグルプラス)を使え!

中でも、あなたのメインSNS活動を担うサービスとして、Google+の利用をお勧めする。それもこれもGoogle+はすべての機能を兼ね備えてしまっているからだ。既に使用しているユーザーの評価は驚くほど高い。

■Google+は機能・デザイン・仕様感が秀逸

Google+は一言で言うと「秀逸」だ。

全ての操作が滑らかであり、素早く、かつ美しく、ユーザーにストレスを全く感じさせない点にその秀逸さがある。実装された機能、ユーザインターフェース、写真・動画の美しさを含めたデザイン性のすべての満足度が非常に高い。

メイン画面(ストリームと呼ぶ)は、Twitterでいうタイムラインの「流れ」の要素と、それぞれの投稿にスレッド方式のコメント機能を提供することによってfacebookでいう「壁(ウォール)」の要素も取り込んだ、いいとこ取りの「ハイブリッド」型のスタイルになっている。

その良さは、言葉でぐだぐだ説明するよりも、使えば、すぐに理解できるだろう。


■Google+がSNSの頂点に立つ

繰り返しになるが、Google+はSNS後発組というポジションを存分に生かした形でローンチされており、すべての機能において他のSNSを凌駕している。しかも、日々凄まじいスピードで進化を続けているのだ。

こういった点からGoogle+は他のソーシャルメディアと同軸にあるサービスではなく、そのひとつ上位にあるサービスと考えた方がいい。



だからこそ、メインと成り得るし、様々なユーザーニーズに応えている分、抱え込めるユーザー数が最も多いと考えられるため、SNSの頂点に立つ可能性が非常に高いのだ。

今後、一般公開とGoogle Appsとの統合でさらにユーザーは増加し、最終的には、Google+が世界でも日本でもかなりのシェアを獲得するだとろうと僕は予測している。利用者数はfacebookの7億人レベルを超えるか否かまでは分からないが、少なくともそれに近いところ(数億人レベル)までいく。いや、やはり、facebookを超えてくるかもしれない。

実際、利用者が1,000万人に達するまでの期間は、mixiで「3年3ヶ月」、facebookで「2年」かかったが、Google+は「3週間足らず」である。また、2,500万人の利用者を獲得するまでには、facebookもtwitterも2~3年かかったのに対し、Google+はたった「1ヶ月」でそれを成し遂げた。この速度は歴史上、最速である。

ただ、本当に重要なのはそこじゃない。

本当に重要となってくるのは、莫大な利用者数と同時に、利用の頻度、滞留時間、コンテンツ充実性=「ライフログ」及び「知の集積」などであり、<広告媒体や情報源としての価値>である。「検索」、「メール」、「クラウド」、「OS]、「携帯OS」というあらゆる情報インフラにおいてトップクラスに位置するGoogleは、Google+という最強の「武器」でそれら全てを統合することで、こういった最も重要な部分においてfacebookに勝り、SNS市場でもトップに立つ日が来ると僕は考えるのだ。


■もう、Google+を使わないという選択肢はない

つい数年前からここまで破竹の勢いで成長したSNS市場。そもそもSNSというサービス、仕組みは一過性の流行なのか?それとも産業革命以来の大きな時代のシフトなのか?

それは、このたった4分間の動画を見れば答えが出る。

            〔ソーシャルメディア革命 (Social Media Revolution)〕
           


<六次の隔たり>という有名な言葉がある。

それは、「地球上の任意の2人を選んだとき、その2人は、6人以内の人間関係で必ず結ばれている」というもの。つまり、自分に6人の知り合いがいれば、知り合いの知り合いを辿っていくと、実は世界中の人すべてとつながっているという事実だ。

SNSの原点はここにある。

現在、米国では成人の約半分(43%)がSNSを利用している。日本も遅かれ早かれそうなるだろう。

参加者が増えれば増えるほど、便利でおもしろくなる。これをネットワークの外部性効果と呼ぶ。そうやって既に我々の生活に欠かせないものとなったインターネット。

SNSもネットワークの外部性がとことん働く仕組みだ。インターネット同様に我々の生活に欠かせないものとなる日は近いだろう。これは一過性の流行ではなく、コミュニケーション手法の根源的な変化、いや進化であると考えられる。

そしてそのSNSの世界でトップに立つであろうサービスがGoogle+なのだ。

僕らにはもう、Google+を使わないという選択肢は、ない。






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P.S.

現在、Google+の利用は招待制となっています。既存の利用者から招待状をもらわなければサービスを利用することができせん。一般公開の日は近いとは思いますが、今のところ時期は未定のようです。

ぜひこの機会にグーグルプラスに参加してみたい、使ってみたい、と思われた方は、
僕に連絡ください。150通まで招待状を送れるようになっているので、招待します。

ご招待の条件は、上のボタンからこの記事をツイートしていただくか、はてぶ、いいね
を押してくれるというだけでOKです。

ご連絡は件名に「グーグルプラスの招待希望」と書いて、
本文にはお名前を書いて送って下さい(ちなみに、Gメールのアドレスじゃないと招待できません。)


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